入母屋住宅(いりもやじゅうたく)
入母屋造の屋根は、上部においては切妻造(長辺側から見て前後2方向に勾配をもつ)、下部においては寄棟造(前後左右四方向へ勾配をもつ)となる構造をもつ屋根のことです。日本においては古来より切妻屋根は寄棟屋根より尊ばれ、その組み合わせである入母屋造はもっとも格式が高い形式として重んじられました。
数寄屋住宅(すきやじゅうたく)
「数寄」とは和歌や茶の湯、生け花など風流を好むことであり、「数寄屋」は「好みに任せて作った家」といった意味で茶室を意味します。数奇屋大工(大工を参照)が造る木造軸組工法の家屋です。
純和風切妻住宅(じゅんわふうきりずまじゅうたく)
妻(つま)とは建物の中央や中心に対して他端を意味する端(つま)を語源とし、配偶者の呼び名の妻は家屋の「つまや」に居たことから名付けられました。料理の添え物として用いられる代表的な「刺身のつま」も同じ意味をもちます。これらはまちなみにおいて道路と建物の関係を示すもので、建物の棟を道路とのあいだにつくり、道路からは屋根の軒側から入る形式となります。道路に対して圧迫感がなく、なじみやすいまちなみをつくります。
寄棟住宅(よせむねじゅうたく)
寄棟造の屋根は、4方向に勾配を持ち、長方形の平面で妻側の三角形の屋根と平側の台形の屋根からなります。4方に傾斜を持つことから、雨の流れがよく雨仕舞いに優れる住宅になります。
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